僕と彼女とでんぱ組.incの832日 #2 笑顔
ども! 元ココロのひきこもりで、でヲタのわっしー.inc です
今日は僕が初めて彼女に会った日.....いや初めて見た日の事を書いていきたいと思います
当然 僕が一方的に見ていただけなので「僕と彼女とでんぱ組.inc」が過ごした832日間よりも前の話しになります
なかなか本題に入らなくてすみませんが、もう少しお付き合いください
僕が彼女を初めて見かけたのは2016年のゴールデンウイークの終わりの方だったと思います
その日は当時の僕が最も嫌がっていた会社の飲み会(送別会)の日でした
絶賛「ココロのひきこもり」続行中でしたのでとにかく人と話したくない、人と関わりたくない、人が大勢集まる場所にいたくないといった感じで本当に嫌で嫌でしょうがなかったんですね
そんなわけですからとにかく1次会ですぐに帰る予定でしたが、運悪く捕まってしまい2次会まで行く羽目になり、さらには「どっかいい店知らない?」と僕にお店まで探させようとしていました
「そんな店ねーわ!そもそも行きたくないしな!」
そう心の中で思ってはいても当然口に出して言えるわけもなく渋々スマホで検索していたのですがなかなか見つからず少し考えてみると、「どうせどこに行っても面白くないなら1人でも落ち着ける店がいいんじゃないか?」と気づき僕が病気になる前からちょくちょく通っていた知人の店を思い出し、そこに行く事になりました。
札幌のススキノの中心地からちょっと離れた20人も入れればいいぐらいの小さなJAZZバーです
ただ、思った以上に好評で皆さん楽しく飲んでいました。そのおかげで僕は当初のたくらみ通り1人でゆっくりお店のマスターと多少話しながらその場を持たせることが出来ました
そうこうしているうちに1人の女性がピアノの方に向っていきピアノを弾き始めました。元々僕は引きこもる前は結構熱心にJAZZを聴いていたので自然と彼女の弾くピアノに耳を傾けていました
そのピアニストこそ後に僕に「でんぱ組.inc」を教えてくれた人であり、最愛の女性であった人です
初めて見る彼女の演奏はとても力強く、元気で、そしてとても楽しそう
とにかく最初から最後までずっと笑顔でピアノを弾き続けていました
「こんなに楽しそうに弾くなんてよっぽどピアノが好きなんだなぁ」
その時の僕にはそんな単純な思いしか出てきませんでしたが、彼女はその時点ではもうすでにプロのピアニストになる事を諦めていたんだと先日、彼女が残していった日記を読み初めて知りました
彼女はあの時 どんな気持ちでピアノを弾いていたんでしょうか?
今となってはその気持ちを確かめるすべはもうありません
もっと色々な事をたくさん彼女に聞きたかった、話したかった
彼女がいなくなってから毎日、毎日、後悔が溢れ出てきます
でも、それでも、あの日笑顔でピアノを弾いてみせてくれた彼女は本当に楽しそうで、一緒に暮らし始めてから見せてくれる笑顔と変わらないとびっきりの笑顔でした。だからたとえプロになることを諦めていたとしても何一つ後ろ向きではなく楽しんでピアノを弾いていた。そう僕は思いたい。そしてその当時に発売された「でんぱ組.inc」のこの曲のようにきっと心から楽しんでピアノを弾いていたんだと思いたい。そう願いたい